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和菓子作りには欠かせない、独特の風味を持った「阿波和三盆糖」
和三盆糖とは、徳島と香川県の一部で現在も栽培されている在来品種である「竹糖」(細黍)と呼ばれる砂糖黍を原材料に、現在も機械等をあまり使うことなく作られている数少ない国内産の砂糖です。
安価な精製糖が輸入されるにつれ生産業者も減少してしまった阿波和三盆糖ですが、それ自体が風味と味、コクを持ち、和菓子作りには欠かせない砂糖として今も製造され続けています。
和三盆糖は和菓子作りのみでなく、コーヒーや紅茶の甘みとして、通常のお料理に砂糖の代わりとして、煮付けや卵焼きに使用するのもおすすめです。
その風味と味、コクをぜひ味わってみてください。
【竹糖(ちくとう)とは】 和三盆糖が通常の砂糖と著しく違う点は、その原材料の違いがあります。
和三盆糖の原材料となる砂糖黍は、「竹糖」と呼ばれるサトウキビです。
背丈が比較的低く、太さもかなり細いのがその特徴です。
【多くの手間を費やして作られる和三盆】和三盆というその名は、「盆の上で三度研ぐ」ことに由来するともいわれています。
糖蜜を抜くために手水をつけて、和三盆糖を練るというこの工程を「研ぎ」といい、この研ぎによって水分を含まされた後、また圧力をかけ水と糖蜜が一緒に絞られ抜けていきます。
これを何度か(和三盆製造当初は約三回)繰り返す事によって白い砂糖となっていきます。
研ぎは一度の研ぎに一日かかるのみならず熟練した職人が必要なこともあり、和三盆糖製造において、この古い手法を守って作っている所は非常に限られています。
【岡田製糖所について】阿波の国の和三盆糖づくりは、安永五年、いまから二百年あまりも前に始まりました。
岡田製糖所では当時の手づくりをそのまま守り、二百年前の製法で自然の味を今も作り出しています。
その自然のぬくもり、恵み、味をそのままに指先から伝える阿波和三盆糖、ぜひお試しください。