ロッピングコレクション Vol.36
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 本日の「じゅん散歩」はテレビ朝日もある六本木。高田純次さんも昔からよくご存じの町です。ところが、スタート地点の国際文化会館の中庭に出た純ちゃん、「六本木にこんな閑静な場所があったんだねえ」と目を丸くしています。 現代では華やかな町として知られる六本木ですが、明治時代には武家屋敷跡地が軍事施設となり、戦後にはGHQの施設が置かれたことで、外国人向けの店舗が早くから発展。そんなわけで、現在の華やかな町の礎ができたんだとか。 一方お屋敷跡のなかには、戦後復興を経て文化の発展や国際交流を加速させるべく民間へと払い下げられた土地もありました。そのひとつが鳥居坂上にある、国際文化会館です。 1952年にロックフェラー財団ほか、内外の団体や財界人の支援により設立され、3年後の1955年に施設が完成。世界的建築家、ル・コルビュジエの薫陶を受けた日本人建築家3名が設計を行い、コルビュジエも視察に訪れたとか。「言われてみればコルビュジエの匂いがするなあ……。でも会員制の施設なんですよね?」と心配顔の純ちゃんですが、実はビジターでもカフェやレストランの利用はできるそう。 しかも「会員であれば、宿泊はもちろんのこと、レストランなども優待価格でご利用いただけます」(理事長補佐の芦葉宗近さん)。そんないい話を聞いて、俄然やる気になった本日の一歩歩けば、ひとつの出会いがある。散歩人、高田純次さん(純ちゃん)が町歩きで出会う、人、もの、景色――。今日のお散歩は、「じゅん散歩」でもおなじみテレビ朝日のある六本木。実は坂道の多いこの町で今日はどんな出会いが待っているのでしょうか。六本木坂道編取材・文/松浦達也写真/相川大助2

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