ロッピングコレクション Vol.34
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頭の春節まで客が引きをも切りませんが、純ちゃんを、快く迎えてくれました。 卓上に並んだのは中国の正月料理の数々。フカヒレに豚の角煮、ワンタンスープ、ゴマのすり身入りの白玉団子などなど。状元樓の後継者で、横浜中華街公認コンシェルジュでもある陣恵さんにご案内いただきました。「中国でも上海は煮込み料理が得意な地域なんです。例えばこの角煮は、昔ながらの家庭風の煮込み。蒸してから煮るメニューもありますが、今日は家庭の正月料理としての角煮です。中国のお母さんも春節には休みたい。日本と同じです(笑)」 お祝い料理だけあって、角煮の脇には細かい細工が施されたにんじんの塔が立っています。「これは、何重の塔なんだろう……。腕がいいねえ」と細かい彫り物仕事に感心しきり。 そのほか、ワンタンは中国の昔の貨幣の形を模していたりと、祝いの料理で縁起を担ぐのはいずこも同じ。もちろんフカヒレのような高級食材も欠かせません。「角煮のテリもいいし、ワンタンの皮もしっかりしてておいしいねえ。皮も自家製? たいへんだろうけど、そりゃいいやねえ」 マダムのご案内で、上海の正月料理に舌鼓を打ち、すっかりお腹も膨れてご満悦。お店を出たところに「食べ放題1680円」の看板を見つけて「もう食べられないなあ」と軽くボヤいていましたが、大丈夫。この後はきっちり歩いていただきます。 これからも“一歩一会”は続きます。ゴール!!神奈川県横浜市中区山下町191045-641-8888 11:30~21:00(L.O. ※当面時短営業中) 無休http://www.jogen.co.jp/1955年創業、中華街大通りに面した上海料理店。高田さんを含め、プロ野球界などにもファンは多く、トップシーズンには4フロア300席という広大な店舗が満員御礼状態に。状元特上 フカヒレ姿の土鍋煮込み白湯仕立ては中サイズ8000円、大1万1000円。上海式昔ながらの角煮2400円、上海式ワンタンスープ1200円など。温かいデザートの寧波風ゴマのすり身入り白玉団子の甘酒に使う酒醸(ジュウニャン)なども麹造りから全工程自家製。あっ! ここで帽子買ったなあ関内の駅前から中華街あたりって、淡々と変わっていくよね。中華街なんてその最たるもので、街の印象は変わらないのに、細かく見ると格安の1,680円の食べ放題の店舗が増えたり、変化がわかる。一方で今日行った「状元樓」も賑わっているし、前に帽子を買った中華街の帽子屋も相変わらず存在感があったよね。以前一日署長をつとめた加賀町警察も変わらないな。あのときは、サングラス姿で白バイ隊の制服を着たのにバイクにも乗らず、元町を練り歩いたりしてね。あ、そうそう。関内駅前の市庁舎は星野リゾートのホテルになるんだって? 「泊めてほしーの」なんてお願いしたら、泊めてもらえないかなあ。状元樓4

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