ブックタイトルロッピングコレクション VOL.31

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概要

ロッピングコレクション VOL.31

くなった着物なのに!」と、一瞬羨ましそうな表情になっていました。 もっとも、すべての工程が手作業なので、職人さんが3人がかりで1日2足作るのがやっとなのだとか。 そんな話を聞いて「しかもオーダーだもんね。こりゃ、たいへんだ」と真剣な顔つきになったかと思いきや、「なんだかおなか空いちゃったな」と今度は食い気。移り気です。 すると今度は交差点に「九州直送の野菜と果物」と書かれた看板が。近づいて見てみると、「そば処」と書かれたのぼりが立っている上、なぜか立ち食いそばのメニューがずらりと並んでいます。 実は以前、「浅草九州野菜せごどん」という八百屋だった店の店主が、フレッシュフルーツを使ったバー業態に変更したのが、2年前。さらに今年の1月には常連客が「昼の空いた時間に、そば屋をやりたい」と間借り営業を始め、いまではオーナーが店に立つ夜でもそばを出すようになったのだとか。「夜にフレッシュフルーツのジュースを500円で出す店もすごいけど、同じ店が昼には立ち食い蕎麦になっちゃうんだもんなあ。ところでこの『バレンジ』とか『オレップル』って……。あっ。ミックスか! ネーミングも含めて、ますますすごいねえ」 皮革の歴史に和装の生地を使ったスニーカー、そして不思議な二毛作業態の飲食店まで、さまざまな角度から浅草に圧倒され気味だった純ちゃん。今日もたくさんの一歩一会がありました。ゴール2年前まで九州産の野菜やフルーツを扱う青果店だった「浅草九州野菜せごどん」のオーナーが一念発起して業態を変更。夜はフルーツジュース&カクテルバーに。さらに今年の1月から常連客が日中は立ち食い蕎麦業態を展開する、いわゆる”二毛作”営業に。店内はやさしい雰囲気のご常連でいつも賑わっている。東京都台東区花川戸2-16-1103-5246-4147金~水曜7:00 ~ 23:30木曜https://www.asakusa-kadoya.com/浅草みたいに歴史のある町って、外から見たイメージ通りのところと、イメージとは違うところの両方があるよね。今日訪れた浅草リバーサイドエリアって、水辺があって、工業があって、飲食店がある。浅草寺の周辺の観光エリアとはまた違う趣があるよね。なんとういか、リバーサイドには「浅草の暮らし」そのものがある気がするなあ。いまは一時期よりも外国人観光客が減っているみたいだけど、町独特の活気みたいなものは健在。着なくなった着物をリメイクして、受注生産したり、八百屋がフルーツバーになって、さらに空いた時間で立ち食いそば屋をやったりとか、なんともたくましいよね。江戸っ子の心意気を感じたねえ。果処屋食べたら歩かなきゃもしかしてスカイツリー?か  ど  や4