ブックタイトルロッピングコレクション VOL.31

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概要

ロッピングコレクション VOL.31

 本日は東京の下町、浅草の川沿いにやってきた純ちゃん。「隅田川テラス」を歩きながら、周りを見渡します。「隅田川、久しぶりだねえ。あっちにはスカイツリーも大きく見える。護岸もしっかりしているから、こういう水辺に住みたい人、多いんだろうな」 ちなみに「隅田川テラス」とは堤防を補強する護岸基礎を親水施設として開放したスペース。現在、隅田川の両岸約47km中、多くの区間が整備され、都心の貴重な水辺として愛されています。 その隅田川テラスから川上のほうに行ったところにある、「皮革産業資料館」。アート好きな純ちゃん、「中に何があるんだろう」と館内へと入っていきます。 ご対応いただいたのは、副館長の稲川實さん。この資料館では区内を中心に有志の方から、皮革製品を寄贈してもらい、大切に保管しながら展示しているのだとか。 館内でまず純ちゃんの目に飛び込んできたのが36cmという黒い巨大な革靴。実はこの靴、昭和から平成にかけて記憶に残る大関、小錦八十吉さんのもの。 他にも長嶋茂雄さんのスパイクに、王貞治さんに至ってはスパイクやファーストミットのほか、革製品ではないバットまでも展示されています。 純ちゃんも「王さんの初ホームランは27打席目だったよね」とマニアックな知識を披露します。さすがは野球好き!! 野球選手の革製品だけではありません。歌手の小林幸子さんのパンプスや、江戸時代の一歩歩けば、ひとつの出会いがある。散歩人、高田純次さんが町歩きで出会う、人、もの、景色――。今日は東京の下町を象徴する、浅草の隅田川沿いを歩きます。さて、今日はどんな出会いが待っている?取材・文/松浦達也写真/相川大助リバーサイド編浅草2