ブックタイトルロッピングコレクション VOL.28

ページ
2/76

このページは ロッピングコレクション VOL.28 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

ロッピングコレクション VOL.28

「うわあ。すごい街になったねえ」 東京・池袋から西武鉄道で約20分、所沢駅前に降り立った純ちゃん、口を開くなり、町並みに驚きましたが、実は「所沢を歩くのは40年ぶりくらい……。いや、初めてかも。アッハッハ!」 本日もテンション高く、駅前商店街「プロペ通り」へ向かいます。「なんで『プロペ通り』なの? あ、わかった!飛行機の『プロペラ』だ!」 惜しい! 名前の由来は”推進力”を意味する「プロペル」から来ています。でも飛行機を想起したのはさすが! 実は所沢市は「日本の航空発祥の地」。1911(明治44)年に日本初の飛行場が開設されたのが所沢でした。 初飛行は清水徳川家の当主、徳川好敏大尉。飛行時間は約1分だったとか。「そうか。やっぱりプロペラ!」と、わかってるのかいないのか……という受け答えをしながら、雑居ビルの1階の奥まで続く長い廊下を見つけます。 突き当りには「定食」「うどん」「ラーメン」と黄色く光る立て看板が。「やってる……のかな」とおずおずと扉を開け「すみませーん!」と快活に声をかける純ちゃんスタイルで本日1軒め。 時刻は午後2時過ぎ。普通の飲食店なら休憩に入る時間帯ですが、なんとこの「くるま」さんは朝10時から深夜24 時までのノンストップ営業! 店内を見渡すと、この時間から1杯やっているお父さんもいます。羨ましい!一歩歩けば、ひとつの出会いがある。散歩人、高田純次さんが町歩きで出会う、人、もの、景色……。この日は埼玉県の玄関口、所沢駅周辺にやってきました。今日はどんな出会いが待っている……?取材・文/松浦達也写真/相川大助所沢(埼玉県)2